化膿性関節炎とは、どんな病気?
まず、化膿性関節炎というのは、病名のとおり関節部分が化膿してしまうことによって起こる関節炎の一種です。どうして、関節部分で化膿が起こってしまうかですが、この原因については色々と考えられます。例えば、ケガなどの外傷によって傷口から細菌が感染してしまい、それが関節部分に溜まってしまった場合などがあります。
また、化膿性関節炎になっても、浅い部分 (変化が視認できるような箇所) で発症した場合は分かりやすいのですが、股関節などの体の奥で発症してしまった場合には、どうしても発見が遅れがちになってしまいます。関節炎の悪化を防ぐためにも、関節の痛みなどが治まらない場合には、早めに病院で診察を受けて適切に処置をしましょう。
化膿性関節炎の原因や症状
● 化膿性関節炎の原因
化膿性関節炎を引き起こす原因としては、いくつかの種類が考えられます。まず、黄色ブドウ球菌や連鎖球菌・肺炎球菌などの感染症を引き起こす細菌が、血流などによって関節内に流れ込んで炎症を起こしている場合です。また、関節の近くにある骨髄炎などの菌が原因の場合もありますし、関節付近にまで及ぶ傷によっても感染することがあります。
● 化膿性関節炎の症状
初期の症状としては、関節を動かす際の痛みなどがありますが、場合によっては、何もしていない状態でも関節炎による痛みが発生することもあります。もし、痛みが強くないからと放置したり発見が遅れてしまいますと、関節内で水や膿が溜まって腫れてきたり、関節の破壊にまで進行してしまいます。何はともあれ、早期の受診と治療が肝心です。
化膿性関節炎の検査と治療
● 化膿性関節炎の検査
関節炎が初期のころでは、見た目で判断することが難しいですので、血液検査やエックス線によるレントゲンによって診断します。まず、血液検査で赤血球沈降速度の亢進や、C反応性蛋白の結果によって炎症の有無を判断します。それと同時に、レントゲンやMRI検査で関節の内部を調べて、炎症を起こしている病変部の範囲を確認します。
また、関節部分での炎症が悪化していて、関節内部が化膿している状態にまで進行している場合には、この関節液を採取して培養するなどの方法によって、原因となっている菌を特定することも可能です。
● 化膿性関節炎の治療
関節部分が化膿していない初期の状態では、抗生物質などによって原因を治すとともに炎症を抑えます。また、炎症が悪化して化膿している場合には、この化膿している部分の膿を早急に出す必要があります。そのため、注射器などによって膿を吸い出したり、場合によっては患部を切開して膿を洗い流します。また、化膿の状態が悪い場合には、関節内部を持続的に洗浄する 閉鎖性持続灌流法 という治療を行います。

